包茎手術で性感が無くなった【画像解説】
(包茎手術の失敗とトラブル)



国民生活センターの包茎手術による危害事例の相談には数例あったのが包茎手術によって性感が無くなり射精できなくなったという射精障害です。またそれが原因で勃起障害に進展する例もあったようです。では何故包茎手術で性感が無くなる事態に陥ってしまったのか検討してみましょう。


1、性感帯

陰茎の性感帯は亀頭部・亀頭小帯周辺・包皮の粘膜部(内板)に存在しているといわれています。よく亀頭小帯が性感帯だと言われたりしていますが、小帯自体は性感帯ではないようで、小帯周辺の粘膜部に存在するらしいです。実際のところ良く分っていないのが本当のようです。でも泌尿器科の包茎手術の教科書では包皮の粘膜部は残すような包茎手術を勧めています。よくわからないから残した方が無難という考えなのかもしれません。その考えに従って手術をすれば図@のような包皮の粘膜部を全て残してしまうような仕上がりになります。

内板を全て残した包茎手術 亀頭直下法の包茎手術

図@の包茎手術は陰茎の皮膚の色と粘膜の色が違いすぎるとツートンカラーのペニスになってしまい見た目は損ないますが機能上の問題は少なくなるようです。図Aは亀頭直下法による包茎手術の場合の亀頭小帯周辺部の状態です。完全ではないにしろ小体自体とその左右は残す方法です。粘膜部の残りはだいぶ少なくなり亀頭のカリから5mm程度ぐらいになります。話に聞くとこの程度ぐらい残せば性感が損なわれることは無いそうです。

亀頭直下を突き詰めた包茎手術

さて、図Bを見てください。包茎手術自体は亀頭直下法ですね。でも亀頭小帯の下半分以上が無くなっています。識者の一部にはこのくらい小帯をカットしても性感には支障がでないという方もいるようです。しかし、安全のためには図A程度の残し方を取ってもらう方が無難でしょう。包茎手術専門病院で手術を受ける際には診察・カウンセリングの際にきちんと話を伺い、またしっかり希望を出すことを勧めます。


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2、包茎手術で射精障害!?

よく包茎手術を受けた後に聞くのが、マスターベーションをしても射精しづらくなったということです。よくこのことで性感が損なわれたと騒ぎだす方もいるようです。

包茎手術を受けると当然に包皮がなくなります。いままで包茎だった時のマスターベーションは包皮の上から握って包皮を上下させて亀頭部を刺激する方法だったのに包皮が無いわけです。当然にマスターベーションの方法が変ります。直接亀頭周辺部を刺激する方法になるわけです。思春期の頃にマスターベーションを覚えて何年間も慣れた方法が一夜にして変わってしまうのです。感覚に慣れないのは当然なのです。

私の場合は真性包茎だったので亀頭が超過敏。包茎手術直後は亀頭に触っただけで飛び上るぐらい痛くて術後2〜3カ月はマスターベーションどころではありませんでした。

何とかマスターベーションができるぐらいになっても、亀頭はまだ過敏なので直接亀頭を刺激すると気持ちが良いよりくすぐったくて我慢できませんでした。直接の刺激は強すぎたのです。

そこでローションを陰茎に塗って徐々に刺激に慣らしていきました。最初の頃は当然に射精までいくことはありませんでしたが、亀頭が刺激に慣れ気持ちが良いという感覚を身体が覚えてからようやく普通に射精できるようになりました。

当時は本当にこのまま一生射精できないんじゃないかと心配になったものです。このように包茎手術後はある程度のリハビリは必要なようです。


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