包茎手術にまつわる、ここだけの治療話!TOP>カントン(嵌頓)包茎
カントン(嵌頓)包茎とは?
カントン(嵌頓)包茎は普通の状態では包皮をむいて亀頭を露出できても、勃起させたら包皮をむくことができない包茎です。
画像は普通の時に包皮をむいてみた状態です。包皮口だった狭い部分が陰茎部を締め付けていますね。この締め付けた状態がオチンチンには 良くないわけです。真性包茎はまったく包皮口が開かず亀頭は露出しませんが、カントン(嵌頓)包茎は包皮口が少し開くため普通の状態なら何とか亀頭を出すことが できるのです。
画像は勃起時の包皮をむいてみた状態です。無理してむいているので亀頭を包皮口が完全に締め付けていますね。これ以上むくと包皮口が裂けてしまいます。 また裂けずにむけてしまうと、こんどは亀頭のカリが張っているため包皮口を元に戻すことができなくなります。カントン(嵌頓)包茎の場合には無理して包皮を むくことはやめましょう。危険です。
カントン(嵌頓)包茎の問題点
カントン(嵌頓)包茎は真性包茎の一種として国から病気と認められています。そのため健康保険を利用して病院で治療を受けることができます。それは下記のような危険性があるためです。
カントン(嵌頓)包茎でいることは性交渉にリスクを負います。勃起時に勢いで包皮がむけてしまうと、狭い包皮口の個所が陰茎を締め付けてしまいます。 元に戻そうとしても、亀頭のカリが張っているので元に戻せない場合があります。そのままにしてしまうと輪ゴムでオチンチンを締めているのと同じ状態になり 血流障害をおこしてしまいます。そして亀頭のカリの下から包皮口が締め付けている間の粘膜が大きく腫れあがってきてしまうのです。 腫れは水膨れのようなブヨブヨした腫れです。こうなるとますます自分で元には戻せません。
この時点ですぐに病院に駆け込めば良いのですが、恥ずかしがって時間がどんどん経過してしまうと水膨れのような腫れが硬化してきます。最悪壊死に至る危険も ありますから早急に病院に行きましょう。水膨れのような状態なら締め付けている包皮口の個所を切開して広げるだけで腫れは引いていきます。
包茎手術(カントン包茎)の場合の健康保険適応
カントン(嵌頓)包茎は国に病気と認められているため健康保険を利用して治療が受けられます。
カントン(嵌頓)包茎は真性包茎の一種として健康保険の対象とされていますが、だからといって全ての医療機関で保険適応してもらえるかと言えば… そうではありません。あくまで保険適応できるのは保険診療の病院だけです。皆さんが病気になった時に行く総合病院やお近くの医院・クリニックです。
たとえカントン(嵌頓)包茎だとしても自由診療の包茎専門院では保険証は使えません。自由診療の包茎専門院は、全ての包茎手術を健康保険では縛られない 、つまり機材・医材・人材などをグレードアップした医療サービスの提供を目的にしているので保険診療の届出をそもそもしていません。
では、健康保険を使用してカントン(嵌頓)包茎を手術した場合の治療費はいくらぐらいなのでしょうか。
日本の健康保険制度は病気の治療に保険点数をつけています。1点が10円であらわされ、それがこの病気を治療した時の医療機関の収入になるわけです。 包茎手術の保険点数はというと…
包茎手術
・背面切開術 740点
・環状切開術 2040点
背面切開術は主に幼児の真性包茎を対象とした治療で、狭い包皮口を切開して口を広げてあげるだけの治療です。カントン(嵌頓)包茎の場合でカントン腫れを おこしてしまい狭い包皮口を広げて元に戻してあげるだけの施術ならこれに該当します。
カントン(嵌頓)包茎で余っている包皮を切除して常時亀頭が露出した状態を希望するなら環状切開術で保険点数は2040点、これに初診料・再診料・薬の処方料 などが加算されます。
だいたいですが包茎手術をした場合には完治するまで4000点〜5000点程度、4〜5万円が治療費として病院の収入と認められるわけです。
そしてこのうちの3割を自己負担分として患者さんが支払うわけですから2万円あればお釣りがくるぐらいです。
これが怖くて保険証を使用できないということは良く聞きます。特に外見をはばかるような性病などの病気の時に顕著らしいです。
さて、健康保険を使用すると勤務先に治療内容等が通知されたり・勤務先の人間が知る機会があったりするのかというとまずありません。 保険証を見てみると保険者名称は勤務先が加盟している健康保険組合だったり全国健康保険協会だったりするはずです。健康保険の取り扱いは勤務先とは 別組織であるそちらで取り扱うため勤務先にはばれません。まして個人情報保護法のある現在で情報管理は前よりも厳しくなっており安心して大丈夫です。
見ず知らずの組合や協会の職員に知られてしまうことを恐れる人も中にはいるようですが、毎日膨大の量のレセプトを処理しているので、 いちいち治療内容を気にしている暇はないそうですよ。
勤務者の場合には年末に勤務先で年末調整を受けているので、あまり確定申告をする機会がないかもしれませんね。 でも住宅をローンで取得したり、多額の医療費がかかった場合は確定申告をおこなえば税金が帰ってきますので忘れずに申告しましょう。
さて、ではカントン(嵌頓)包茎の治療費については医療費控除の中に含めることができるか…というと、結論はできます。
ただし、保険診療の病院で治療した場合の自己負担分だけです。
たとえカントン(嵌頓)包茎であっても自由診療の病院で包茎手術を受けた場合の治療費は含めることはできません。考えてみれば当然のことで、自由診療の病院は美容外科と一緒です。 美容外科で受けた治療費が多額にかかったからといって税金が安くなるなんておかしな話ですからね。
カントン(嵌頓)包茎の場合の包茎手術
カントン(嵌頓)包茎の場合の包茎手術を簡単に説明します。
まず最初に包皮をかぶせた状態で陰茎の皮膚側(外板)の切除ラインを引きます。ここで気を付けるのは包皮口に近い個所にラインを引きすぎると 陰茎の太さより直径が小さくなってしまい、切除ラインで陥頓をおこしてしまうことです。
真性包茎やカントン(嵌頓)包茎の場合は、仮性包茎に比べて包皮が先細りになっているケースが多く注意が必要です。
次に包皮をむいて亀頭を露出させます。そして亀頭下の粘膜部分(内板)の切除ラインを引きます。カントン(嵌頓)包茎の場合は包皮をむくと陥頓している 部分があるので麻酔をして切開し陥頓を解除してから切除をおこなうのが一般的です。
次にメスもしくは鋭利な刃がついたハサミでラインの間の包皮を切り取ります。この時には出血がおきますから出血する箇所に電気メス・レーザーメスをあてて止血します。血管を焼いて塞いでしまうわけです。
皮を切り取って酷く出血する箇所はないか確認したら、あとは縫合して傷をつなぎ合わせて終わりです。縫合するのはだいたい20〜30か所ぐらいです。 この説明はハンドメイドの包茎手術を簡単に説明したものですがカントン(嵌頓)包茎の手術の流れはこんな感じです。
保険診療病院の包茎手術と専門院の包茎手術
カントン(嵌頓)包茎の場合は健康保険で手術が受けられますが、なぜか多くの方が包茎手術専門院で治療を受けているのが現状です。その理由は、
皆さんは一般の泌尿器科の病院に行かれたことがありますか? 科の性格上どうしても高齢者が多く若い男性はどうしても目立ってしまいます。 性病の治療と間違われてしまわないか心配になってしまいます。また一般の泌尿器科の病院では受付・看護師は間違いなく女性です。 「今日はどういった症状で来院しましたか?」なんて受付で聞かれたら返答に困ってしまいます。 その点では包茎手術専門院なら来院する目的は皆さん包茎手術だし、スタッフも男性ですから恥ずかしい思いをすることがありません。
健康保険を使用すると勤務先に包茎手術を受けたことがバレるから使用したくないという方は結構います。 このようなことはないのですが、昔から言われていることです。なので性病の治療などでは今でも健康保険を使用しない方も多いようです。 規模の小さい健康保険組合に勤務先のOBがいたりとかする場合も無くはないですが、 現在は個人情報保護法もあり情報管理はどこも厳しくなっていますし、多くのレセプトを処理する必要がありますから治療内容を気にしている時間はありません。 またそのレセプトが知り合いにあたる可能性なんてほとんど無いと思います。
さて、これが一番大きな理由ですね。それではまず、包茎専門院で手術を受けた場合の仕上がりから見てみましょう。
包茎専門院の仕上がりの特徴は「亀頭直下法」に代表されます。亀頭直下法は切除ラインを亀頭のカリの近くまでもってくる方法です。 こうすることで傷跡を目立たなくし、勃起した時の陰茎の色の違い(ピンク色をした亀頭周辺部と陰茎の皮膚の色)が不自然に見えることを緩和してくれます。 機能面よりも自由診療の病院らしく見栄えを重視した包茎手術といえるでしょう。
一般の泌尿器科でおこなわれる教科書通りの環状切開術は画像のように亀頭周辺の粘膜部(内板)を多く残します。粘膜は皮膚よりも触覚(性感)が優れており できるだけ残した方が機能的に良いとされていたからです。
しかしこの方法では、勃起した際に陰茎の中央部に切除ラインがくるため陰茎の色の違い(ピンク色をした亀頭周辺部と陰茎の皮膚の色)が不自然に見えます。 これを「ツートンカラー」といいます。このようなオチンチンになるのが嫌で包茎手術専門院の治療を希望する患者さんは多いです。