包茎手術にまつわる、ここだけの治療話!TOP>背面切開術
ここでは包茎手術のやり方のひとつとされる「背面切開術」を解説します。まず背面切開術の対象者は真性包茎の患者さんだけになります。
真性包茎の患者さんは包皮口が狭く亀頭が露出できません。そこで背面切開の場合は包皮口をメスや鋭利な刃のハサミで切開し、包皮口を広げてあげます。
包皮口の一番狭い部分を切開して広げたため、亀頭が露出できるようになります。左の絵は包皮口を切開して包皮をむいてみた状態です。包皮口を切開してカントン部分を広げて包皮をむくと、傷が菱形になります。乳幼児の包茎手術の場合、包皮口を簡単に切開しただけで終わる場合が多いです。傷口は自然に治癒しますし、包皮口を少し広げておけば体の成長とともに露茎しやすくなります。
大人の方の背面切開は、さすがに切開しただけというわけにはいきませんので、傷口の縫合をおこないます、この時の縫合は元の状態に戻すように左右を接合するのではなく、上下に接合するように縫合します。こうすることで「カントン」している包皮口は広がった状態のままになるからです。
これで真性包茎が仮性包茎になります。皮がむければ「問題なし」というのが背面切開法なのです。
一般の保険診療の病院では、背面切開するだけの病院もあるようですが、包茎手術の専門病院ではそういうわけにはいきません。そのため専門病院で「背面切開」は、真性包茎の患者さんが環状切開術をおこなうための前処理的な術式になっています。