包茎手術のやり方−根部切開術


根部切開術とは

たまに包茎手術専門院で包茎手術の術式に出ている、根部切開術について説明します。基本的には完全ハンドメイドの環状切開術の同じです。違うのは切除する皮の場所だけです。なのでここでは切除のラインを引く作業などは割愛します。

亀頭直下の環状切開術が包皮口周辺の皮を切除するのに対して、根部切開術は陰茎の根元の皮を取ります。この手術法のメリットは、@傷跡が陰茎の根元の部分に残るため、陰毛に隠れて目立たないこと。A包皮先端部の粘膜部分は性感帯が多く含まれるので、根元の部分の皮を切除するなら全て温存できること、です。

また根部切開術の場合はクランプの使用はできないため、完全ハンドメイドの包茎手術になります。




根部切開術のデメリット


根部切開術のデメリット@
根部切開術のデメリットA

メリットを聞くと、根部切開術はすごい方法のような気がします。それなら専門院の術式は全てこれになるはずなのですが…。根部切開術には弱点あるのです。

まず上の絵のように、包皮口が少しでも狭い場合には、そこがカントンを起こして締め付けてしまう症状になってしまうこと。そしてもうひとつは仮性包茎で皮がたくさん余っている場合には、亀頭が完全に露出するように根本の皮を切開してしまうと、かなり皮膚の部分の皮を取らなければならないため、仕上がりが不自然な状態になってしまうことです。皮の余りが多い方は包皮の粘膜部分(内板)が多いため、陰茎が粘膜部分だらけになってしまうのです。


根部切開術の適応対象


仮性包茎で軽度の方が対象

そのように考えると、根部切開法の対象になるのは、比較的軽度の仮性包茎の方になってしまうわけです。そもそも軽度の仮性包茎の患者さんは、手術をしてまで包茎を治そうとはしませんから、ほどんど専門院でも適応例が少ない術式なのです。

もっとも重度の仮性包茎の患者さんが軽度程度に改善すれば良いと考えているのなら、この術式でも大丈夫ですけどね。