大学の医学部で6年間勉強し医師の国家試験に合格して取得するもの。 包茎手術専門院に来院した慎重な患者さんが「医師免許を見せてくれ」というケースがあるが、医師免許証は運転免許証のように携帯できる物ではなく 賞状の形状をしており、たいていの医師は自宅に厳重に保管している。
まず、大学の医学部に入学することが大変。国公立大学の医学部に入学するためには進学校で校内一の秀才と言われるぐらいの学力が
必要になるし、私立大学なら成績が優秀でしかも高額な授業料が払える資金力がなければ入れない。
入学後もレポート提出・進級試験に追われ、大学を卒業するにも卒業試験に合格する必要がある。
卒試は医師の国家試験に合格できないような学生を落とすため存在する(医師国家試験の合格率が悪いと大学医学部の評判が悪くなるため。
また国からの補助金にも影響するという。)。無事に卒業すれば医師国家試験の受験資格が得られる。
医師国家試験は合格率は80〜90%と高めだが受験資格を得るまでの苦労を考えれば当然の結果ともいえる。
医師の国家試験を合格したら医師免許を取得でき「医師免許証」が厚生労働省から交付される。
「医師免許証」は運転免許証のような携帯できるカードタイプではなく賞状である。賞状には医籍番号が記載されており、
厚生労働省に医者として、その番号で登録されることになる。
医師免許証は自分が医師であることを証明するだけでなく。病院や診療所を開設する際は開設届と一緒に医師免許証をみせる必要があるため
極めて大切なものである。(医師免許証さえあれば医者として病院に勤務でき、誰でも病院を開設できてしまう。なんせ賞状なので顔写真がない。)
そのため学位記(医学博士の取得するともらえる賞状)や専門医の資格証を待合室に飾っているクリニックは存在するが、
医師免許証を掲示しているクリニックは見たことは無い。自宅の奥深くにしまってあるか、慎重な方は貸金庫に預けてあるという。
この医師免許はよほどの重大犯罪を犯さないかぎり取り上げられることはめったにない。(執行猶予が付くくらいの犯罪なら有期資格停止処分で済んでしまうらしい。)
包茎手術専門院が医師免許証とかかわるのが分院の開設時である。特に院長の名義借りがおこなわれているようなクリニックは、
名義を貸してくれる医師から「医師免許」を預かり開設届を提出する。昔はこれだけでクリニックが開設できたが、現在は保健所の立ち合いも必要になり、
少なくとも開設時はクリニックに行かなければならなくなった。
たちの悪いクリニックはその際に別人を院長に仕立て上げることもするという。これができるのも免許証に顔写真がないからである。
医師免許証さえあれば誰でも病院に勤務することができ、医者になりかわることもできるのだ。