包茎を切った後の傷跡や仕上がりに不安がある患者さんを呼び込むために考え出された呪文。 包茎手術にかんしては100%近くこの呪文通りにはならない。包茎業界では平成の初期に某専門院が「切らない包茎治療」を宣伝し 多くの患者さんを集めることに成功した。
包茎手術に関して「切らない治療」が広告上に大きく取り上げられたのは平成の初期の頃、今から20年以上前である。
現在包茎手術業界の最大手の専門院がいち早く宣伝して業界に一大旋風を巻き起こした治療法であった。
当時の包茎手術専門院は「切らない治療」を取り入れて追随したところと、包茎は切らなければ治らないと主張するところに分かれ競争したが、
生き残ったのは前者だった。
教訓として業界に定着したのは「業界に患者を呼び込める方法は批判するより追随しろ」であった。
この包茎を「切らない」で治す方法のミソは、全ての患者さんには適応できないということである。
対象になるのは軽度の仮性包茎の患者さんだけ。しかし軽度の患者さんが病院に来院することはほとんどない。
そのため患者さんは診察・カウンセリングの際に、切らなければ一生治らないと説得され包茎手術をすすめられることになったという。
また「切らない治療」の具体的な方法は、縫合糸の使用・生体用の接着剤の使用などクリニックの間でバラバラであった。
また、長い間包茎手術専門院に勤務していた医師に聞いた話では、一度も「切らない治療」をしたことはないし、他の病院で切らない治療を受けた
患者さんを診たことはないそうです。
ちなみに一番最初に「切らない治療」を宣伝した専門院のホームページには、現在治療メニューにも紹介されておらず消えた治療法になっています。
美容の世界でもプチ整形がはやり、簡単に糸などで留めるだけで整形できるようだが、どのプチ整形も本格的に整形した気分を一時的に味わえる
だけであり、糸で留めただけで一生涯そのままというのは考えられない。
包茎を「切らない治療」が存在するなら、そのようなプチ整形の範疇に属する治療と考えた方が良い。
最近は包茎手術だけでなく長茎術にも「切らない」方法があるらしい…が、その効果は未知数といわれている。