病院側が自由に料金設定している診察・治療をいう。 健康保険が使用できず全額患者が負担するため自費診療ともいう。健康保険に指定されていない症状を診察・治療すること。
自由診療のクリニックといえば美容外科と包茎手術・レーシック・薄毛治療が代表的なクリニックとしてあげられる。
どれも国に病気と認定されていない症状を治療する病院である。
自由診療のクリニックは治療費を自由に設定することができるため競争がはたらかないと高額な治療費になりやすいとされる。
美容外科・レーシックのクリニックについては近年その分野の社会的認知度の向上にともないクリニック数が著しく増え、
また美容外科では女性患者の金額に対するシビアな感覚から治療費の値崩れ現象が生じている。
もはや競争の激しい都会の美容外科・レーシックでは高額な治療費の設定・診察時での治療内容のグレードアップ化は難しくなってきており、
近年競争の少ない地方都市での開院が増えている。
包茎手術をおこなっている専門院は全国に分院をもつ大手クリニックが5〜6軒であり、新規クリニックの参入もあまりないため
寡占状態が続いている。
治療個所も男性の下半身ということもあって情報が表にでにくく、また男性患者は治療費に無頓着な面があるので
実質的な治療費自体が下がりにくいといわれている。
そのため今まで女性客中心でやってきた美容外科のクリニックの名に包茎手術を診療科目に取り入れるところが増加しているという。
保険診療の病院に勤務する医師の中には自費診療のクリニックを異端視するむきもある。大学病院などの大病院で顕著で、これは「医者は病気を
治すことが使命である」という考えによる。最近では私立の医学部に美容外科が登場し以前ほどではなくなったが、いまだ根強いものがあるそうで、
診療科に美容外科があっても、手術室を管轄する麻酔科が手術を認めないなんてことがよくある。
しかし保険診療の世界にも問題がないわけではない。保険診療では医師の腕にかかわらず同一の診療は同一の収入になってしまうため、高給なベテラン医師より
給料の安い若手医師を揃えた方が病院の経営自体は楽になるということだ。
腕に覚えがある医師ならば自分の技術を自由に売れる病院もあって良いのではないかと思うのですが…いかがでしょうか。