悪魔の包茎用語辞典
「壊死」


国民生活センターで発表された「美容医療サービスにみる包茎手術の問題点」で指摘された「壊死」という言葉が 包茎に悩んでいる患者さんに衝撃を与えたという。 ちなみに壊死(えし)とは血行障害等の原因によって生体の細胞組織が死ぬことをいいます。


包茎手術と壊死

国民生活センターで発表された「美容医療サービスにみる包茎手術の問題点」を読んで包茎手術を受けると血液の循環が悪くなり 陰茎が壊死してしまうと誤解する患者さんが多発したようで、診察・カウンセリングの際に「包皮を切れば血管もそこで途切れてしまい壊死するんじゃないですか?」という質問が 多くなったそうです。 包茎手術で包皮を切って陰茎が壊死することはありません。そもそも包皮には、そんな大切な動脈は存在しないのです。


亀頭増大・強化術、早漏治療と壊死

陰茎が壊死するケースは包茎手術と合わせて亀頭増大や亀頭強化・早漏等の治療を実施して陰茎にヒアルロン酸等を注入し、 その薬剤が陰茎の動脈を塞いでしまい血行不良で壊死を起こしてしまうのがほとんどです。
包茎手術専門院の中には手術代金の上乗せを図るため、亀頭が小さ目の患者さんに発育不全といって亀頭増大を勧めたり、 亀頭を大きくしないと包茎も治らないと言って亀頭増大を勧め、また亀頭が包皮に保護されたため過敏になっていると早漏治療を勧めるところがあります。 ヒアルロン酸は最終的に吸収されるので一時的な効果しか認められません。 包茎手術が終わって、初めて見せられたペニスの見栄えが良くなるだけで終わってしまうのがほとんどです。
また最近では非吸収性の注入剤や持続期間が長いヒアルロン酸を使用する専門院もあります。特に非吸収性の注入剤は入れたら最後で元に戻すことはできません。 注入剤が陰茎の細胞組織の中に入り込み除去することができないのです。


壊死を起こした場合の治療

亀頭が壊死を起こした場合、亀頭表面が最初は赤く発色し、やがて紫色になり最終的には黒く変色します。この時は熱や痛みを伴います。 亀頭が壊死を起こした場合は、ヒアルロン酸の溶解注射を注射して注入したヒアルロン酸を溶かすとともに、黒く変色した箇所を取り除きます。そして死滅した細胞組織が感染を 起こさないように持続的な抗菌剤の投与がおこなわれます。死滅した細胞組織は再生しないので壊死をおこした部分は欠落してしまい 亀頭の形は凸凹になってしまいます。こんなリスクがあるのに、これに触れる専門院は少なく、ヒアルロン酸の安全性のみ説明するところが多いようです。

ちなみに噂で聞いた話では、病院と壊死を起こした患者さんとの間で裁判になり500万円前後の和解金で決着したそうですが、 その程度の金額で亀頭が凸凹になってしまうんじゃ割が合いませんよね。


カントン包茎と壊死

あとカントン包茎の患者さんが無理やり包皮をむいてしまい、 狭い包皮口が陰茎を締めつけて元に戻らなくなってしまい血行不良をおこしてしまい、ドーナツ状に陰茎が腫れてしまうことがよくあります。 すぐ一般の病院や専門院に言って狭窄部分を解除してもらえば元に戻りますが、そのまま放置してしまうとドーナツ状の水膨れが硬く変質してしまったり、 最悪では陰茎が壊死をおこす場合がありますから注意が必要です。



悪魔の包茎用語辞典−包茎の症状編