包茎手術とクランプ



Q3、「クランプ」を使用した場合としない場合の、包茎手術の仕上がりの差


簡易包茎治療器具「クランプ」、つい2〜30年ぐらい前は一般的な包茎手術の器具でした。
この器具を使用すると包茎手術に不慣れな医師でも簡単に包茎手術ができること、医療レーザーと組み合わせると術後出血の恐れも少なく手間がないという利点で重宝された器具でした。
しかし「クランプ」を使用した包茎手術は傷跡が汚いという評判がたち、どの専門クリニックも公式には使用を認めているところは現在ありません。


クランプ

では本当に「クランプ」を使用すると傷は汚くなるのでしょうか。
その前に「クランプ」の説明をしますね。「クランプ」は手のひらに収まるぐらいの金属製の小型万力です。切除する部分の皮を万力で締め付けるためメスやハサミで皮を切っても出血しません。 後はクランプを外して切除した跡を縫うだけです。
さて、ここからは医療関係者に聞いた話です。
その人が言うには、「クランプ」の使用自体は傷が汚くなる主原因ではないそうです。
傷が汚くなる原因とされたのは万力で締め付けられた傷が挫滅することとされましたが、それほどではないそうです。
主な原因はクランプで締め付けた切除する部分の皮を切った後に、切り口を医療レーザーで焼くことが大きいそうです。
医療レーザーで切り口を焼くと、要は「溶接」した感じになるので傷が開きにくく縫合もしやすく出血もしなくなる利点がありますが決定的に傷跡は汚くなります。
万力で締め付け挫滅した箇所をレーザーで焼くわけですから、傷跡は硬く盛り上がり術後目立つことになるのです。
これに吸収糸による縫合を組み合わせると最悪のパターンになってしまうそうです。吸収糸については後の設問でお答えします。


とにかくクランプを使用した包茎手術の評判が悪くなったため、専門クリニックの中には使用を隠すクリニックもあるそうです。
手術中患者さんはアイマスクをするためクランプを使用したかわかりません。手術が終わって患者がアイマスクを取る時には隠してしまうわけです。
術後の切除ラインを見ても素人さんには判断がつかないと思います。


では何故このような評判が悪い「レーザー・クランプ」を使用して手術をするかといえば簡単です。
「楽だから」
なんせ簡単に包茎手術ができるので医師の研修が楽です。たとえ内科医でもクランプの操作を覚えれば包茎手術ができるようになります。
またハンドメスだけで切った包茎手術より術後出血の恐れも低いためスタッフも楽です。
そしてQ2で書いた通り地方の分院は診療日が少ないので出血等のトラブルにすぐ対処できないことが一番大きな理由だと考えられます。


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