包茎手術の傷跡【画像解説】
(包茎手術の失敗とトラブル)



国民生活センターの包茎手術の危害事例の相談には出てきませんでしたが、昔からトラブルとして多かったのが包茎手術の傷跡の問題です。さすがに最近の専門病院の宣伝広告には「傷跡は残りません!」なんていう嘘を書くところは無くなりましたが「傷跡は目立ちません」ぐらいの表現は目にします。では本当に目立たないのでしょうか。


1、包茎手術の傷跡と術式

包茎手術の傷跡に大きな影響を及ぼすのは包茎手術の術式と抜糸及び患者さんの体質です。患者さんの体質は変えようがないので、ここでは前の2つについて話したいと思います。

包茎手術の傷跡・完全ハンドメスの場合 包茎手術の傷跡・クランプ法の場合

図の@・Aを見てください。図の@は完全ハンドメスで切除して、抜糸を10日目ぐらいで実施した患者さんの術後数年が経過した時のスケッチです。実に見事な仕上がりでした。この患者さんの体質も良かったとは思います。患者さんも包茎手術に何の不満ももっていないようでした。図のAは簡易包茎手術器具のクランプを使用した包茎手術を吸収糸で受けた患者さんの術後数年が経過した時のスケッチです。図@に比較して傷跡が硬く少し盛り上がっているのがわかります。縫合糸が入っていた間の皮膚に色素が沈着して小さなイボ状の突起ができています。話によればクランプを使用した包茎手術の傷跡としてはきれいに仕上がった状態なのだそうです。患者さんの体質が良かったせいかもしれませんね。


さて、包茎手術の傷跡がこの程度であればトラブルになることはほぼありません。問題は図のBのような状態になった時です。

包茎手術の傷跡・クランプ法で傷跡が汚い場合

図Bを見て、大げさだと思われる方もいるかもしれませんが本当です。大昔のクランプ・レーザー法全盛の時代には、こんな患者さんが多かったのです。傷の盛り上がりが大きく亀頭のカリの部分に匹敵します。ペニスが萎んでいる状態ではカリが2つ付いているような感じに見えます。傷が大きく盛り上がったため縫合糸が入っていたところが陥没してしまい縦の糸目が一周に渡って残っています。縫合糸が入っていた間の皮膚は濃く変色しイボ状の小さな突起になってしまいます。ただ勃起すると皮が引っ張られるため盛り上がりは無くなり目立たなくはなります。

大昔に専門病院で包茎手術を受け修正手術に来院する患者さんのほとんどは、このような傷跡の患者さんだそうです。

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2、包茎手術の傷跡の歪み

包茎手術の傷跡について問題となるのは傷跡の歪みについてです。図C・Dを参照してください。

包茎手術の傷跡・切除ラインが斜めの場合 包茎手術の傷跡・切除ラインの歪みの場合

図Cは切除ラインが斜めになってしまった場合で、図Dは切除ラインが波状になってしまった場合です。包茎手術をしている途中に気付くだろうと思いますよね。でも気付かない場合があるんです。それは「クランプ」と呼ばれる簡易包茎手術器具を使用している場合です。包皮の切除を始める前には必ず切除するラインをデザインします。でも麻酔注射の針穴から出る出血でラインの線が消えてしまう場合が良くあり、特にクランプを使用するとラインの消滅は致命的で医者の勘を頼りに操作することになります。そのため図のような結果がでてしまうことがあるんです。良心的な医師は、クランプを外してこのような状態になっていたらハンドメスで歪んだ部分の修正を入れますが、いい加減な医師に当たるとここままで縫合に進んでしまい、後でトラブルになる場合があるそうです。

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