包茎手術で壊死
(包茎手術の失敗とトラブル)



国民生活センターが公表した「包茎手術に関する注意」の中で、一番ショッキングだったのは「壊死」という言葉が入っていたことですね。Yahooニュースを始め、WEB上では「壊死」という言葉がセンセーショナルに取り上げられていました。このサイトを訪問した閲覧者数も、このニュースが出た時は普段の4倍以上に跳ね上がりました。

でも、包皮を切るだけの包茎手術は、陰茎が壊死してしまうほど危険な手術なのでしょうか。ここでは何故壊死を起こしてしまうのかを検討したいと思います。


1、包茎と壊死について

今まで、包茎と壊死の関係で語られるのは「カントン包茎」の場合でした。カントン包茎は、包皮の先端である包皮口は狭いため、普段の状態のペニスなら何とかむけて亀頭が露出できても、勃起した状態では亀頭を露出できない状態をいいます。

カントン包茎で包皮をむいてみる

要は包皮口が中途半端に広がる状態なのです。普段の状態でむけても包皮口の箇所は狭いため陰茎を締め付けてしまいます。図の@を参照してください。カントン包茎の方が包皮をむいた状態です。締め付けている箇所は包皮を亀頭にかぶせれば包皮口の箇所になるわけです。まるで輪ゴムで陰茎を締め付けている状態ですね。当然にペニスが血行不良になります。血行不良になると逃げ場の無くなったリンパ液等が溜まり始めます。浮腫みがでるわけです。


カントン包茎で包皮をむいてカントン腫れをおこす

そうなると図のAのように亀頭下の粘膜(内板)が腫れあがってきて、もはや自力では包皮を元に戻すことができなくなってしまうわけです。当初腫れあがった粘膜部分は水風船のようにブヨブヨですが、時間が経過してくると硬化してきます。また血行不良の状態が悪いと亀頭部が「壊死」してしまうケースもあるのです。このような状態に陥ったら、腫れあがった粘膜が水風船の状態の内に病院に行くことです。締め付けを開放してあげれば短時間で元の状態に戻ります。

以前に包茎と「壊死」が語られたのは、以上のような「カントン包茎」のトラブルに関してでした。



2、包茎手術と壊死(その1)

本来包茎手術は包皮を切るだけの手術なのでペニスが壊死を起こす可能性は限りなく低いはずです。このニュースを見た人は包皮を切る時に血管を切ってしまい、それが原因で壊死を起こしたと誤解した人も多いのではないでしょうか。包皮の中を通る太めの血管は全て静脈なので血管を切ったからといって壊死は起こしません。では包茎手術が原因で壊死を起こす可能性として考えられるのは、どんな場合でしょう。

カントン包茎の場合の外板の切除ライン

まず、考えられるのは包茎手術の切除ライン(傷跡)の部分が狭窄をおこしてしまうケースです。図のBを参照してください。黒線は包茎手術の時に包皮の皮膚側(外板)を切る位置を示しています。この位置で切除ラインをとってしまうと直径が陰茎の太さよりかなり狭いことがわかります。包茎手術後に皮に余裕をもたせようとして余り気味に切ってしまう場合ですね。

このような包茎手術をおこなうと傷が狭窄をおこしてしまい、あたかも「カントン包茎」を無理やりむいてしまった時と同じ結果が生じてしまいます。最悪は「壊死」です。このような手術は簡易包茎手術器具である「クランプ」を使用して手術した場合におこる可能性が高いといわれています。あくまで可能性ですけどね。



3、包茎手術と壊死(その2)

国民生活センターが公表した「包茎手術に関する注意」の中で「壊死」の相談は2件とされましたが、たぶんその原因はこちらの可能性が高いと思います。それはヒアルロン酸やアクアジェル等の注入が原因の「壊死」です。

これは本来は包茎手術には関係のない治療ですが、亀頭に注入すると亀頭のカリが張り、見た目が良くなるため包茎専門病院の中には患者さん全員に勧める病院があります。

注入するヒアルロン酸は美容外科でも女性の顔のシワ取りなどで使用されるほど薬剤自体の安全性は高いといわれる注入剤ですが、注入したヒアルロン酸が原因で動脈を塞いだりすると「壊死」が発生してしまいます。美容外科などでも年に数例程度は発生しているようです。

包茎手術の術後に、亀頭にヒアルロン酸を注入して血管を塞いでしまうと図のCのように痛みとともに亀頭が黒色に変色してきて組織が死んできます。このような症状が現れたら至急病院に行きましょう。ただ死んでしまった組織は元には戻らないので、壊死を食い止めたとしても図のDのように亀頭だ凸凹になってしまいます。

亀頭が壊死した場合 壊死後の亀頭の状態


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